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ざっくり知ると危険な「共産党のキホンのキホン

共産党がHPで公開している「共産党のキホンのキホン」なるページがある。「日本共産党のことをざっくり紹介します」とのフレーズとともに自動車の初心者マークらしきものもついているので、若者を中心に共産党のことを知らない人々に共産党の〝良さ〟をPRしたいという意図で作ったものだろう。

しかし、ざっくり読めば読むほど、初心者には危険な情報に満ち溢れている。

 

ページは「創立は1922.7.15」「ブレない党の基礎―綱領」「方針はみんなで決める」など17の項目に分かれ、ざっくりとした解説をしている。

 

例えば「代表は選挙で選ぶ」では、「党の代表は、2~3年ごとにひらく党大会で選ばれます。全国の支部から代議員が集まり、方針を話し合うとともに、選挙で党指導部を選びます。現在の委員長は、志位和夫です」と説明している。

 

いかにも民主的に代表を選んでいるような感じを与えるが、徳田球一、野坂参三、宮本賢治、不破哲三、志位和夫のたった5人だ。どんな組織であるにせよ、組織内が民主的であれば、対立候補が出て論戦を戦わせ、その決着は選挙となるし、党勢に関わらず長期間、同じ人物が代表でいるのは、異常というほかはない。選挙といっても事実上の信任投票となるのなら、それは民主組織ではない。共産党はまさに、そうした組織なのだ。

 

「方針はみんなで決める」というのもある。そこでは「方針を決めるときは、みんなで話しあいます。『最新は第27回大会決定』。決まったら、みんなで実行します。党内には、役職によって責任の軽重はありますが、身分的序列はありません」と説明している。

いかにも党大会で、みんなで話し合って方針を決めるかのような印象を与えるが、その党大会は2年に1回しか開かれない。そこでは執行部の提案を承認するだけに過ぎない。

民主的な議論など行われることがない組織となっているのが実態だ。

 

さらに驚かされるのが「理想は共産主義社会」との項。「資本主義時代より、一人ひとりの生活が豊かになり、自由な時間が大はばにふえ、個人のもつあらゆる能力が開花する、そんな社会=共産主義をめざしています」と指摘している。

 

いかにも、豊かで個人が尊重される社会の形成を目指しているような印象を与えるが、共産党の実態は社会主義政党だ。綱領にも「社会主義・共産主義の社会への前進をはかる社会主義的変革が、課題となる」「社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である」などと規定している。

これまでの国際社会で社会主義国が人々の自由を奪い、経済に行き詰った事実にはあえて目をつぶり、いかにも生活が豊かになり、自由な時間が増えるような社会ができると主張しているが、これは壮大な虚偽にほかならない。

社会主義革命を目指し、国民の自由を奪い、天皇制を否定することが共産党の目指すところなのだ。

 

(terracePRESS編集部)

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