自由主義者ですらなくなった小沢氏の変節

耳を疑うとはこのことなのか。はたまた小沢一郎氏は国民の自由などどうでもいいと思っているのか。そんな出来事があった。

共産党の志位委員長がなんと、国民民主党の小沢一郎衆院議員の政治塾で講演したというのだ。小沢氏の政治塾で講演したのだから、当然招いたのは小沢氏と言うことになる。

 

志位氏はそこで、「桜を見る会」を取り上げ「政権を倒さなければならないのは自明のことだ」と指摘したという。

政府はすでに「桜を見る会」について、基準が以前から曖昧だったこと、そのために新たに基準作りをすること、今年は開催を見送ったことなど、対応はしている。

 

新型肺炎への対応、災害対策の強化、社会保障の充実、経済の活性化など課題が山積している中で、「桜を見る会」問題で「政権を倒す」と言うのだから、理解不能だ。

一般的に言えば、革命政党は革命を起こせるのであれば、どんな材料でも利用する。共産党の考えは、まさに革命政党に近いものだ。

 

さらに言えば、問われるのは志位氏を招いた小沢氏の政治信念だ。小沢氏は少なくとも自由民主主義、資本主義を原則とする政治家であったはずだ。共産党と連携して安倍政権を打倒するという一点で、その政治信念は跡形もなく消え去ったのだろう。

 

志位氏は講演後、記者団に「小沢氏と協力することは、30年前にはおよそ考えられなかったが、それだけ日本の政治がめちゃくちゃになっているということだし、私たちもずいぶん変わったということだ」と述べたというが、自由主義を否定するという共産党の本質は何も変わっていないのだ。共産党が変わっていないのに、講演に招いたということは、小沢氏が変節したのだろう。

 

有権者の支持を何度も得ながら現在の安倍政権が存在する。逆に、有権者の大きな支持を得られていないのが、現在の野党なのだ。「桜を見る会」を問題視するよりも、安心できる暮らしや社会を作ってほしいというのが有権者の本音であり、それに答えてきたのが現在の政権だ。

それすら分からずに「桜を見る会」の対応をめぐり政権打倒を叫ぶのだから、共産党も小沢氏も国民の生活はどうなってもよいと考えているに違いない。

 

小沢氏は記者団に「共産党に対して、なんだかんだと言いながら『共産党の票だけがほしい』と言うのはとんでもない話で、お互いに力を合わせて頑張っていくという姿勢でなければならない」と述べたというが、まさに共産党の票だけを目当てにしているのが、小沢氏なのだろう。

 

(terracePRESS編集部)