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1日100万回接種もすぐそこに

新型コロナウイルス感染症予防の3回目のワクチン接種が進んでいないという。その中で、岸田首相が先ごろ「1日100万回」の接種目標を掲げたが、メディアなどでは「初めて具体的な数字を上げた」などと報じ、岸田政権の対応を批判している。しかし、自衛隊による大規模接種センターも再開され、接種ペースが加速するのは間違いない。

 

新型コロナのオミクロン株の新規陽性者を8日時点の一週間平均でみると、90,985人となった。前週平均の76,742人から増加しており、これまでで最も多い感染者数を日々更新し、ピークアウトはまだ見えていない。

その一方で重症者数は、第5波のピーク時で2,000人を超えていたものの、現在は1,200人台となっている。オミクロン株の性質に加え、2回のワクチン接種の効果も出ているのだろう。

 

そうした中で、陽性者の中で65歳以上の人が占める割合が上昇してきたため、高齢者を含めて3回目のワクチン接種が必要となっているわけだ。

 

岸田首相はこうした状況に対応するため、「2月のできるだけ早期に1日100万回までペースアップすることを目指して、取り組みを強化してまいりたい」と、数値目標を掲げた。

そのカギとなるのが職場接種で、職場接種が本格化すれば、1日100万回は速やかに達成できるだろう。

 

これまでワクチン接種は9日時点で2億1,054万2,246回行われている。このうち1回目が1億146万5,000回、2回目が9,993万6,780回で、3回目は914万466回に過ぎない。国民に占める割合をみると、1回目は80.1%、2回目は78.9%となっているが、3回目はわずか7.2%だ。

 

岸田首相が示したことは、1日100万回に接種ペースを引き上げることで、この3回目の接種率の低さをカバーしようということだが、それほど難しいことではないだろう。

 

9日時点で3回目の接種をした人は914万466人となったが、前日の8日時点では829万4,804人だったから、1日で84万5,662人増えた計算になる。7日から8日にかけても約80万人増えているから、現在は1日80万人ペースとなっているわけだ。

 

この80万人台に職場接種が加わることで、早期に1日100万人接種は達成できるだろう。

 

ただ、メディアなどは初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用する交互接種を敬遠する人が多いなどと伝えている。そうした人が果たしてどの程度いるのか、データがあるのかどうかは知らないが、この点については、初回接種のワクチンのメーカーに関わらず、ファイザーでも、または武田/モデルナでも、「mRNAワクチン」を用いることに問題がないことについて、さらなるPRが必要かもしれない。

 

いずれにしても、日本はオミクロン株の拡大が欧米より遅かったが、初回接種の効果も出ており、また3回目接種も着実に行われていることは間違いないだろう。

 

(terracePRESS編集部)

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