劣化する野党議員の政治力

統一地方選や参院選を前に、国会では野党が安部政権に対する執拗な〝攻撃〟を繰り返しているが、相変わらず野党議員の低レベルの質問が目立っている。揚げ足取りに終始するなど、そこから透けて見えるのは、野党議員の政治力の劣化しかない。

 

例えば競泳の池江璃花子選手の病気の公表について、桜田義孝五輪相の発言問題もそうだ。

産経新聞によると、桜田氏はコメントを求められ、開口一番「正直なところ、びっくりしましたね。聞いて。本当に。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちですね」と発言。

 

その後、「本当に、そう、金メダル候補ですからねえ。日本が本当に期待している選手ですからねえ。本当にがっかりしております。やはり、早く治療に専念していただいて、頑張っていただきたい。また元気な姿を見たいですよ。そうですね」

 

「(略)オリンピック担当大臣としては、オリンピックで水泳の部分をね、非常に期待している部分があるんですよね。一人リードする選手がいると、みんなその人につられてね、全体が盛り上がりますからね。そういった盛り上がりがね、若干下火にならないかなと思って、ちょっと心配していますよね。(中略)とにかく治療に専念して、元気な姿を見せていただいて、また、スポーツ界の花形として、頑張っていただきたいというのが私の考えですね」

 

などと発言している。この発言の「がっかりした」「(五輪が)若干下火にならないかと思って心配」などの発言だけを切り取って報道したメディアもメディアだが、発言内容を確認もせずに、国会で取り上げた野党はもはや、論評するに値しない。

 

桜田氏の発言に対し国民民主党の玉木雄一郎が「閣僚がかける言葉か。安倍政権の体質を典型的に表している。罷免を求めたい」とコメントしたほか、立憲民主党の議員は衆院予算委員会で桜田氏に「あなたが今できる責任のとり方は、辞任以外ない」と詰め寄ったのだ。

「早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちですね」との桜田氏の発言を確認もせずに、辞任しろと迫るのが政治だと考えているのだろうか。

 

また、予算委では憲法改正問題にからみ、立憲民主党の議員が「(安倍首相が)下関の講演で、『お父さん憲法違反なの』と言われて、自衛官の息子さんが涙を浮かべていたという話をしているが、これは実話なのか」と質問。

首相が「実話であります」と答弁すると、その立憲民主党の議員が「わたしの実感と違うんですよ。わたしは、小学校中学校とずっと自衛隊の駐屯地のそばで育ち、たくさん自衛官の息子さんがいて、こんな話が出たことがないんですよ」と反論した。

 

残念ながら、桜田氏の発言も、自衛官の息子の話も、国会で本質的な議論をするというより、安倍政権の揚げ足取りを目的に利用しているに過ぎない。桜田氏の発言など、一流女子スイマーの健康問題を政治利用するという悪質なものだ。これこそ野党議員の政治力の劣化の証拠と考えるべきだろう。

 

(terracePRESS編集部)