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安倍元首相の国葬。この理由に異論はあるのか

岸田首相が8月31日記者会見し、あらためて安倍元首相の国葬を執り行うことについて説明した。野党や一部メディアは国葬について「説明が不十分」「決定が拙速」などと批判しているが、岸田首相の説明に耳を傾ければ、国葬を営む理由が十分理解できる。

 

岸田首相は記者会見で、国葬について丁寧に説明した。残念ながらメディアはその詳細を伝えることはしないし、特にテレビなどは一部を切り取って放送するので、国民にはなかなか真意が伝わらない。

 

首相は会見で「選挙遊説中の安倍元総理に対する凶行を受けて、私は国葬儀を実施するとの決断をした」と述べた上で、国葬とする理由を説明している。

 

首相はその理由について4点を指摘した。

首相はまず「民主主義の根幹たる国政選挙を6回にわたり勝ち抜き、国民の信任を得て、憲政史上最長の8年8か月にわたり重責を務められたこと」と述べ、多くの有権者が長年にわたり首相たる安倍氏を支持してきたことを指摘。

 

続いて「第2に、東日本大震災からの復興や、日本経済の再生、日米関係を基軸とした戦略的な外交を主導し、平和秩序に貢献するなど、様々な分野で歴史に残る業績を残されたこと」と述べ、安倍氏が首相在任中の実績が歴史的なものだったとの認識を示した。

さらに「第3に、諸外国における議会の追悼決議や服喪の決定、公共施設のライトアップを始め、各国で様々な形で国全体を巻き込んでの敬意と弔意が示されていること」との考えを示し、海外でもさまざまな形で弔意が示された事実を指摘。

 

そして「第4に、民主主義の根幹である選挙活動中の非業の死であり、こうした暴力には屈しないという国としての毅然たる姿勢を示すこと」と語った。

 

このように岸田首相が示した理由は国葬を執り行うに十分な理由だ。これまでの首相で、安倍氏ほど長年にわたり内政外交に尽力した首相はいないのだ。

 

そして、岸田首相は「国葬儀を執り行うとの判断に至った理由をこのように説明してきた」とも述べている。

実は、こうした理由は岸田首相がこれまで会見などで説明してきたことだ。それをあまりメディアが伝えないために、国民には〝説明不足〟と映ってしまうのだ。

 

その一方でメディアは、8月31日には国会周辺で国葬に反対するデモが行われ、共産党の小池書記局長や社民党の福島党首が反対の声を張り上げたが、こうしたデモをさも一般市民の行動のように伝えているのだ。

 

岸田首相は会見で「諸外国からは、各国王族、大統領など、国家元首・首脳レベルを含め、多数の参列希望が寄せられている。こうした各国からの敬意と弔意に対し、日本国として礼節を持ってお応えすることが必要だとの思いを強くしている」とも述べている。

 

国民が支持し、憲政史上最長の首相を務めた安倍氏の国葬を海外の要人だけでなく、日本国として、そして国民一人一人がそれぞれの思いであらためて弔意を示すことのどこに問題があるのだろうか。

 

(terracePRESS編集部)

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