「桜を見る会」首相答弁で迎えた節目
「桜を見る会」について安倍首相が12月2日の参院本会議で、野党の質問に対し首相として真正面から答弁、野党などが指摘する一連の問題について一つの節目となった。
それにしても、これまでの安倍政権を振り返ってみると、政府として経済対策など数々の実績を挙げる一方、野党が森友・加計問題など安倍首相批判を繰り返すという構図が出来上がっている。森友・加計問題では野党は、あたかも安倍首相が便宜を図ったかのような喧伝を繰り返したのだ。
その結果は改めて指摘するまでもないが、野党が主張するような事実は全くなかったことが明らかになっている。
2日の参院本会議で首相は、例えばジャパンライフの元会長との関係性について「過去に私が招待された多人数の会合の場で同席していた可能性までは否定しないが、1対1のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない。私の妻は面識ない」と明快に述べている。
政治家だから、多人数が出席するような会合で顔を合わせることはあるだろう。だからといって、それは「面識がある」とはならない。
また、資料の廃棄や電子データの復元についても「(廃棄は)野党議員からの資料要求とはまったく無関係という報告を受けている」「(電子データは)内閣府が採用しているシステムは、端末にデータ保存されておらず、バックアップデータの保管期間を経た後、復元は不可能という報告を受けている」と、これも明快に説明している。
「桜を見る会」の前夜祭に関連し、夕食会の明細書を受領していない理由について「ホテル側との相談過程において、明細書の発行はなく、ホテル側としては営業の秘密に関わることから公開を前提とした資料提供には応じかねると報告を受けている」と述べている。
こうした一つ一つの質問に対して適切に答弁した上、そもそも政府は、「桜を見る会」の招待者を選ぶ基準があいまいだったことは率直に認めており、来年度の開催を見送ると同時に、新しいルール作りも進めている。
そうした状況にありながらも、野党は依然として追及を進めるのだという。そうであれば、国会審議という政策を論じるという貴重な時間ばかりか、国会を運営する税金までも無駄使いしようというのが、「野党の政治」ということになる。
(terracePRESS編集部)