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2020.04.24

宮藤さん、石田さん救ったアビガンは安倍首相の強い意志

新型コロナウイルス感染症は芸能界にも広がり、志村けんさんに続き女優の岡江久美子さんが亡くなった。新型コロナウイルスの恐ろしさを改めて認識せざるを得ない。

その一方で、宮藤官九郎さんや石田純一さんらが回復したり、熱が下がったりしたことは大変喜ばしいことだ。

宮藤さんや石田さんは、抗インフルエンザ薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)を投与したとされているが、日本生まれのアビガンが治療薬として承認され、広く医療機関で利用できるようになれば、新型コロナウイルスとの闘いも新たなステージに移行できるだろう。

 

アビガンは、富士フイルムの子会社が開発したもので、もともとは抗インフルエンザウイルス薬。他の抗インフルエンザウイルス薬の効果がなかった場合などでそのインフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にだけ患者への投与が検討される医薬品だ。ウイルスの増殖を防ぐという作用があるため、新型コロナウイルスへの効果も期待されている。

 

安倍首相は、このアビガンの新型コロナウイルスに対する有効性にいち早く着目し、3月10日に取りまとめた「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」の第二弾で、臨床開発研究に3億5000万円を計上。4月7日に策定した「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」では、国が備蓄する方針を盛り込み、補正予算では年度内に200万人分の備蓄を確保するため139億円を計上している。

 

すでに政府は200万人分のアビガンを備蓄しているが、新型コロナに対しては増量して投与することが必要なため、新型コロナに用いる場合は70万人分換算となってしまう。このためさらに130万人分を増産し、計200万人分とするという。

これを受け富士フイルムは7月には一月約10万人分、9月には同約30万人分の生産を実現する方針だ。

 

安倍首相は、緊急事態宣言の発出を説明した4月7日の記者会見で、「全く先が見えない大きな不安の中でも、希望は確実に生まれている。日本中、世界中の企業、研究者の英知を結集して、ワクチン開発、治療薬の開発が進んでいる。新型インフルエンザの治療薬として承認を受け、副作用なども判明しているアビガンは、既に120例を超える投与が行われ、症状改善に効果が出ているとの報告も受けている。観察研究の仕組みの下、希望する患者の皆さんへの使用をできる限り拡大していく」と表明している。

 

 

アビガンは、世界30カ国以上から日本へ提供の申し出があり、7日の時点でこのうち20カ国については無償供与することで調整などをしているほど、海外の関心も高い。

安倍政権はワクチンと並び治療薬の開発を最優先で進めており、国民の期待も高まっている。

(terracePRESS編集部)

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