共産党の戦略に乗る立憲民主、国民民主
野党の「桜を見る会」についての批判をみると、国政の重要課題がこの問題しかないように錯覚してしまう。災害対応、経済の活性化などさまざまな国民生活に直結するさまざまな課題があるにも関わらず、野党はそのようなことには見向きもせず、「桜を見る会」批判を繰り広げている。
立憲民主党の枝野代表も、国民民主党の玉木代表も、民主党政権時代に「桜を見る会」に参加し、招待者について規定があいまいな部分があったことを知っていたはずなのに、そんな自分たちのことは棚に上げているのが実情だ。
政府が招待者の基準にあいまいな部分があったことを率直に認め、来年度の開催を中止したにも関わらず、うんざりするような政権批判を続けているのだ。
ではなぜ、立憲や国民などの野党は「桜を見る会」ばかり声高に叫ぶのか。そもそも、今回の問題を突然持ち出したのは共産党だ。
安倍政権によって日本の経済は堅調に推移し、雇用が拡大。家庭内の可処分所得も増加している。日本の財政状況の悪化に歯止めをかけるための消費税増税も行い、その増税分の一部を幼保無償化に使うなど全世代型社会保障も進んでいる。また、安倍首相による外交によって、日本の国際的地位も格段にアップしている。
野党にとっては、こうした安倍政権の政策的な成果を真正面から打ち破ることはできないのだ。だから国会での論戦も低調になり、安倍首相に失点を与えることは困難なのが実情だ。
そこで共産党が持ち出したのが「桜を見る会」だ。「桜を見る会」をテコに、安倍批判を行い、この一点で国民の支持を失わせようという戦略で、そこに立憲民主党や国民民主党が乗ったのだ。
先ごろ、野党が「桜を見る会」についてのビラを共同作成したというが、これについて力を入れて報じたのは共産党の機関紙「赤旗」で、「ビラとともに、『赤旗』日刊紙、日曜版の見本紙を配布。戻って取りに来る人や、読みながら通る人など次々と受け取られました」と伝えている。
立憲民主党や国民民主党などはホームページでも告知すらしていないのに、これではまるで、共産党が勢力拡大に「桜を見る会」を利用しているようなものだろう。
共産党は民主主義すら否定する政党だ。そんな共産党に主導され、立憲などの野党からは「桜を見る会」で「倒閣」などの声も聞こえてくるが、そのような姿勢が国民の生活に寄与することなのかどうか、一人一人が考える必要があるだろう。
(terracePRESS編集部)