あえてメディア関係者を削除?共産党のジャパンライフチラシ
「桜を見る会」に関し、共産党など野党が批判しているジャパンライフ問題。安倍首相は2日の参院本会議で、ジャパンライフの元会長との関係性について「過去に私が招待された多人数の会合の場で同席していた可能性までは否定しないが、1対1のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない。私の妻は面識ない」と明快に否定している。
そもそも、この問題は共産党の田村智子議員が11月25日の参院行政監視委員会で、ジャパンライフの元会長が2015年の「桜を見る会」に招待されたことを宣伝に利用していたと取り上げたものだ。
田村氏はその際、元会長への招待状と受付票、安倍首相の顔写真が印刷されている同社作成と思われるチラシを説明資料として用い、質問している。
ところが、田村氏が示したこのチラシは、実は下半分が削除されたものだった可能性がある。そして、その削除されている部分には、「自民党・二階幹事長を囲む懇親会を開催」との触れ込みで、現在もテレビなどに出演している毎日新聞の岸井成格氏や元朝日新聞政治部長をはじめ、そうそうたるマスコミ関係者らの名前と顔写真が掲載されているのだ。
実は、これまでも野党系とされるメディアが、二階幹事長が同社の宣伝に利用されていたことを伝えてはいたが、その際もメディア関係者の氏名と顔写真が掲載されていたことは報じていない。
共産党はこのチラシの出所について、「大門実紀史参院議員事務所に寄せられた内部告発」と説明しているが、そもそも、このチラシは今年1月30日の衆院予算委員会で、希望の党(現在は国民民主党)の大西健介氏が取り上げていて、すでに周知のことだったはずだ。
ちなみにその際の質疑でも安倍首相は「桜を見る会については1万3000人ぐらいの方々に私の名前で招待状を出しているが、当然、私自身は存じ上げる方ばかりではない」と述べ、元会長との関係を明確に否定している。
つまり、この問題はこれまでも分かっていたことなのにも関わらず、共産党はそれを敢えて新しく判明したかのように装い、さらにメディア関係者には配慮しながら、元会長が桜を見る会の招待状を宣伝に利用したことだけをクローズアップし、安倍首相を批判しているのだ。
「桜を見る会」をめぐっては、「前夜祭で高級すし店銀座久兵衛がすしを提供」「前夜祭の料金を安倍事務所も負担」「桜を見る会のケータリング業務を行っている企業が首相と親しいため業務を独占」など数々のデマ情報が、野党が発信元となり駆け巡っている。ここまでくるともはや「野党による茶番」では済まなくなる。
(terracePRESS編集部)