7年前を思い出そう
第201回国会が1月20日開会した。野党は相変わらず「桜を見る会」や「秋元衆議院議員の贈収賄事件」などにスポットを当て、安倍政権への批判を繰り返している。日本の国会は野党のために建設的議論が交わしにくいのが極めて残念なことだ。立憲民主党など野党は、国民生活を人質にとって政権批判するばかりだ。これでは国民は浮かばれない。
民主党政権時代、日本は〝暗黒の時代〟だった。多くの国民は忘れているかもしれないが、経済は停滞し、未来が見えない時代だったのだ。その民主党政権による日本の苦難を乗り越えたのは現在の安倍政権だ。
安倍首相は今国会の施政方針演説で、その間の状況について「『日本はもう成長できない』。7年前、この『諦めの壁』に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放った。その果実を活かし、子育て支援、教育無償化、更には働き方改革。一億総活躍社会を目指し、まっすぐに進んできた。厳しさを増す安全保障環境を直視しながら、平和安全法制を整備し、防衛力を抜本的に強化した。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、世界を駆け回り、ダイナミックな日本外交を展開してきた。我が国は、もはや、かつての日本ではない。『諦めの壁』は、完全に打ち破ることができた。その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の令和の新しい時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではないか」と述べている。
事実、民主党政権からの停滞から脱出できたのはアベノミクスの成果だ。そして、教育無償化、働き方改革、「官製春闘」とまで言われながらも実施した賃上げへの関与、安全保障、外交など、安倍政権の成果を振り返ってみれば、誰が否定できるのだろう。
民主党政権の失敗から日本を再度、成長軌道に乗せたのは、安倍政権なのだ。
安倍首相は「諦めの壁」と表現したが、私たちは、民主党政権時代に起こった数々の混乱と停滞、そして、そこからの回復というプロセスをもう一度を思い出すべきではないだろうか。
もちろん、安倍政権のこれまでの実績はあるにせよ、まだ課題はいくつも残っている。地方創生、中小事業者支援、さらなる成長のためのイノベーション戦略、規制改革、社会保障改革、子育て支援、外交、安全保障など、積極的に展開しなければならない改革はきりがないほどだ。もちろん、新しい時代にふさわしい憲法についての議論も必要だ。
安倍首相は施政方針演説のむすびで「社会保障をはじめ、国のかたちに関わる大改革を進めていく。令和の新しい時代が始まり、オリンピック・パラリンピックを控え、未来への躍動感にあふれた今こそ、実行の時だ。先送りでは、次の世代への責任を果たすことはできない」と強調している。
政権批判だけが存在感を示すといわんばかりの野党とは次元が異なることは明白なのだ。
(terracePRESS編集部)