順調に推移している新型コロナ対策

政府の新型コロナウイルスの感染拡大防止策について「後手、後手」や「場当たり的」などの批判が相次いでいる。中にはPCR検査が限定的に留まっていることに対し「感染者隠し」などという批判もある。果たして、こうした批判は妥当なのだろうか。それは、政府を批判すればよいという野党や一部メディア、テレビなどで発言する素人コメンテーターの〝暴走〟と言えるだろう。

 

冷静に考えれば、日本の感染防止対策は現在のところ、順調に推移しているのだ。現状を正しく評価し、さらに次の対策を策定するプロセスがなければ、危機は乗り切れない。

 

KPI(Key Performance Indicator)という言葉がある。日本語では「重要経営指標」「重要業績指標」などと訳されている。今や企業経営には欠かせない指標だ。

さて、今回の新型コロナウイルス対策を評価するための指標はどのようなものがあるだろう。考えられるのは、まずは感染者数だ。感染の拡大を防止するための対策だから、当然のことながら感染者数が指標になり得る。

 

しかし、感染者数は検査数に極めて左右されるものだ。検査数が少なければ当然のことながら感染者も少なくなる。このため、対策の評価指標を感染者に置いた場合、意図的に検査数を少なくするということが考えられる。本末転倒のような事態だ。

もちろん、これは現在の政府が感染者数を増やさないために意図的に検査を限定的にしていると指摘しているわけではない。

単純に感染者数は対策を評価する指標にはなり得ないということを述べているだけだ。

 

では、感染者数が評価基準にならないとすれば、どんな指標があるのか。それは死亡者数でしかない。

 

そもそも、感染防止対策は、国民の命と健康を守るために行っているものだ。そして、その究極の目的が死亡者を出さないということだ。

しかし、現在日本では、極めて残念ことに3月9日現在で7人の方が亡くなられている。1人の命でも守るということが対策の究極の目標と言えたのだが、残念ながらその目標は達成できなかったことになる。

 

しかし、国外の死亡者(8日現在)をみれば、中国が3097人、イタリア366人、イラン194人、韓国48人、フランス19人、米国・カナダが16人となっている。

 

日本より他国の方が死亡者が少なくて良かったと言っているのではない。日本の現状を正しく判断すれば、日本の死亡者はまだ少数にとどまっていることを正しく認識する必要があるということだ。

 

もちろん、それは政府の対策の効果だけではないだろう。日本人の栄養状態や医療環境、医療水準が大きく寄与していることもあるし、政府の提言のように不要不急の外出を控えたり、人込みを避けたりする国民の協力もあるだろう。

 

そうした官民一体となった取り組みの結果が日本の死亡者が7人となっているということなのだ。現在のところ、日本の新型コロナ対策が実効性を上げていることは間違いない。

 

(terracePRESS編集部)