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CATEGORY政治

2020.08.11

98周年の共産党が目指す社会主義

共産党が先ごろ創立98周年を迎え、志位委員長が記念講演をした。98周年を迎えたことはご同慶の至りだが、志位氏の講演といったら新型コロナウイルス感染症を引き合いに資本主義、新自由主義により新型コロナが拡大したと言わんばかり。2時間弱の講演の終わりには、「どうか日本共産党に入党していただき、一回きりしかない大切な人生を、新しい社会をつくる事業に重ね合わせる生き方を、選びとっていただきたい」と呼びかけるなど、党員が減り続けている共産党委員長の苦しい胸の内も吐露した。

 

志位氏は講演で、感染者が多数出た米国や英国、イタリア、フランスなど先進国で、21世紀に入ってから病床数が減っていることは、新自由主義による緊縮財政が原因などと指摘している。

ここでは日本について言及していないが、日本の集中治療室(ICU)については「人口10万人あたりわずか5床にすぎず、ドイツの6分の1、医療崩壊が起こったとされるイタリアの半分以下、ぞっとするほど少ない」などと述べている。

 

しかしICUの国際比較をする場合、海外では、ICUでの治療後に一般病床に移るまでの治療を行う病床などもカウントする。日本の場合もICUにハイケアユニット(高度治療室)などを加えるのが一般的だ。それで計算すると日本は人口10万人当たり13.5床となり、志位氏が半分以下といったイタリアよりも多くなる。意図的かどうかは不明だが、志位委員長は日本だけ病床数を少なく語っているのだ。

 

志位氏の批判は欧米の民主主義国だけでなく、中国にも向いている。コロナ対応の初動の遅れや「香港国家安全維持法」の制定など「人権侵害と覇権主義という体制的問題点がむき出しになった」と指摘。「中国の党は、『社会主義』『共産党』を名乗っているが、その大国主義・覇権主義、人権侵害の行動は、『社会主義』とは無縁であり、『共産党』の名に値しない」などと述べている。

しかし、共産党は綱領で、その中国と同じように「生産手段の社会化」を謳っている。志位氏がいかに否定しようとも社会主義政党の本質は中国共産党も日本共産党も変わらないのだ。

 

志位氏は講演で「私は、心から訴える。新型コロナ危機の体験をふまえ、新自由主義からの転換という旗印を、市民と野党の共闘の旗印に掲げ、共闘をさらに豊かに力強く発展させ、野党連合政権への道を開こうではありませんか」と語っている。

共産党の狙いは、まずは野党連合政権を作ることだろう。さらに綱領で謳う「民主連合政府」を作り、日米安保条約を破棄し、日本の安全保障を脆弱にする。天皇制についても、将来は「国民の総意によって解決されるべきもの」としており、廃止することが本音だ。

「『国民が主人公』の日本をつくることを、日本改革の大目標にすえている」などと甘言を弄するが、国民から自由を奪い、政府批判すら許さず、経済的な困窮に陥れるのが共産党の描く社会主義政府の行きつく先だ。

立憲民主党や国民民主党は選挙となると共産党との共闘を打ち出すが、そうした共産党の本質に目をつぶる共闘が国民に益をもたらすかどうか考えたことがあるのだろうか。

 

(terracePRESS編集部)

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