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2022.03.23

それでも共産党と協力する立憲民主党

立憲民主党が先ごろ、共産、れいわ、社民各党の代表に対し、今夏の参院選1人区での候補者調整について申し入れをした。共産党との閣外協力合意が国民の批判を受け、昨年の衆院選で大敗を喫したにもかかわらず、再び共産党と協力して参院選に臨むというのだ。選挙での票目当ての〝野合〟に突き進む立憲に、再び批判が集まりそうだ。

 

夏の参院選は、青森、徳島・高知、鹿児島など32の1人区がある。野党はこれまでの参院選で、1人区の候補者一本化を進め、2016年は11勝、2019年は10勝と一定の成果を挙げていた。

 

しかし、政策が異なるのに統一候補を擁立するというおかしさ故にあまり注目が集まらなかった。それが昨年の衆院選では野党の選挙協力の外、立憲民主党が政権を獲得した場合に共産党が閣外協力するという合意に批判が集まり、その結果立憲が大敗。当時の枝野代表が辞任するという事態を招いた。

 

こうした立憲の共産党との協力態勢は、立憲の〝身内〟である連合からも批判が噴出。連合が参院選に臨むための基本方針では「目的や基本政策が大きく異なる政党と連携する候補者は推薦しない」とし、事実上、共産党との連携に真っ向から反対した。

 

立憲の泉代表も共産党との連携をめぐり「これまでの関係については白紙ということを我々は宣言している」などとテレビ述べていたが、それが一転、国民の批判や連合の反対があるにも関わらず、共産党との連携に突き進んだわけだ。

 

泉代表は、今回の各党への申し入れに先立ち「テレビでの発言がイレギュラーな発言になってしまった」と釈明し、発言も事実上、修正している。

 

ではなぜ、立憲は1人区での野党共闘を進めるのだろうか。一本化について泉代表は「与党候補が一つの候補になっている中で、野党がバラバラでは多くの選挙区で勝てないだろうと言われている。そうした戦略的な考え方」だと述べている。

 

与党が候補者を調整するのは合理的だ。自民党と公明党はそもそも、政治理念も政策も大きな隔たりはないし、与党として一緒に政権を運営しているのだ。その政党が候補者を一本化することは論理的にも納得できる。

 

しかし、野党の連携は違う。共産党は共産主義政党であり、自由主義や民主政治を容認しない政党だ。立憲と共産党は連合が指摘しているように「目的や基本政策が大きく異なる」政党なのだ。

 

泉代表は「戦略的な考え方」と述べているが、その視野には選挙しか、票しかないのだ。だから、選挙で勝つためには、共産主義社会を目指す政党から支援を受けても構わない。また、共産主義を目指す政党の候補者に協力するわけだ。

 

これが立憲民民主党の正体であり、その考え方は枝野代表時代とは何も変わっていないのだろう。

 

(terracePRESS編集部)

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