「悪夢の民主政権」では成しえなかった「はやぶさ2」の成功

周知のことだが、宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所(JAXA・ISAS)の小惑星探査機「はやぶさ2」が日本時間2019年2月22日午前7時29分、地球から約3.4億キロ離れた小惑星リュウグウに着陸し、地表の砂や小石の採取に成功したとされている。

実際にサンプルが採取できたかどうかは2020年に予定されている地球帰還後に初めて分かるわけだが、一連の手順は確実に実行されており、採取はほぼ間違いないと認識されている。

 

「はやぶさ2」は、2014年12月の打ち上げ後、太陽の周りを回りながら約30億キロという気が遠くなるほどの距離を飛行し、直径わずか約900メートルのリュウグウに着陸したのだ。小惑星の砂や採取に成功すれば、2005年の初代「はやぶさ」に続き、世界2例目となる偉業だ。

小惑星の地表物を持ち帰り、分析すれば私たちの生命の起源が解明につながると期待されており、この小惑星の探査は日本が世界に誇る分野となっている。

 

ところで、この「はやぶさ2」のプロジェクトには危機があった。それは現在の立憲民主党、国民民主党の源流である民主党の政権時代に行われた事業仕分けだ。

 

事業仕分けは、民主党政権が誕生した2009年に無駄遣いカットを名目にて鳴り物入りで始まったが、スーパーコンピューター「京」の開発費にからみ、蓮舫参院議員が「2位じゃ、駄目なんでしょうか」と言い放ったことは、あまりに有名だ。

この発言を受けて、実際に予算は凍結されたが、これに対しノーベル賞受賞者を含めた学者らが猛反発し、最終的にゴーサインが出た結果、毎秒1京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成し、2011年6月のスパコン性能ランキングで世界一に輝いた。

 

単に大向こうのウケだけを狙って安易に、重要な科学技術予算を削ろうという暴挙に出た政権こそ、日本にとっては悪夢だった。必要性の有無など吟味することなく歳出を削れさえすればよいというのが民主党政権だったのだ。

 

実は、この歳出抑制は「はやぶさ2」の予算にも手を出した。「はやぶさ」の後継機について、麻生政権当時の文部科学省は2010年度予算の概算要求で開発予算などとして約17億円を盛り込んだ。しかし、政権交代が行われ、民主党政権が概算要求額を5000万円に減額。この5000万円はさらに事業仕分けにより3000万円にまで減ったのだ。

 

実は、こうした流れにストップをかけたのは初代「はやぶさ」で、2010年6月に帰還したはやぶさが、小惑星「イトカワ」の土壌が含まれたカプセルを地球に持ちかえったことが判明。これによる世論の評価の高まりに押され、はやぶさ2関連予算は軌道修正され、2011年度予算は約30億円に復活したのだ。

 

安易に予算を削減し、世論から猛反発されると復活する。これが民主党政権だったのだ。

つまり、民主党政権は素人の政権だったことは否めず、これはまさに日本にとって悪夢と呼ぶべきだろうだろう。

土俵際で予算が復活しなければ、また民主党政権が続いていたら、「はやぶさ2」の偉業を目にすることはできなかったかもしれない。

 

(terracePRESS編集部)