立憲・菅元首相、馬脚現した支離滅裂な記者会見
立憲民主党の菅直人元首相が先ごろ、日本外国特派員協会主催のインターネットを通じた記者会見で、安倍首相の新型コロナウイルス感染症への対応について「専門家会議に丸投げして自らの責任をあいまいにしている」などと厳しい批判を展開した。
しかし、外国人記者からの質問にまともに答えられない始末。など支離滅裂さが浮き彫りに。新型コロナに乗じて安倍政権批判をすればいいという菅氏の政治家としての支離滅裂な姿勢が改めて浮き彫りになった。
菅氏は会見の冒頭のスピーチで、ダイヤモンドプリンセス号の感染について言及しながら「安倍政権のコロナウイルスの感染拡大に対する初動の対応が非常にまずかった。遅れたと私はみている」と指摘。
そのうえで「こうした危機が生じた時に政府としてまずやらなければならないのは、その危機の内容、原因をしっかりと把握すること。そういった点で、このコロナについて専門家から話を聞くことは当然だが、もう一つ重要なことは、そうした専門家の意見を聞いたうえで、何をすべきなのかという決定は総理大臣が最終的に判断することが重要だ」と述べている。
国が直面する危機にはさまざまな危機がある。新型コロナは未知のウイルスで、世界中が手探りの中で感染拡大に取り組んでいる。しかし、あろうことか菅氏はそんな事実は一切無視し、当初行うべきことは「内容、原因の把握」とお気楽に言うだけだ。感染者、死亡者が現実に出ている限り、医療的措置を行うことを最優先すべきとは微塵も考えていないのだ。
菅氏は、さらに外国人記者から、「遅れた」というその原因について問われると「安倍総理自身に判断能力が欠けていることだと思っている。彼は専門家会議に丸投げし、それがうまくいかなかったらどうするのかと問われると、そんな責任のことを言う時ではないと自らの責任を曖昧にしている」などと毒づいている。
菅氏は何も根拠を示さないまま「専門家会議に丸投げ」と言うだけでなく、安倍首相が自分の責任を「曖昧にしている」とまで述べている。まさに批判のための批判だ。
確かに、安倍首相は緊急事態宣言を発することを表明した4月7日の記者会見で、記者から「政府の対応が失敗したらどのような責任を取るのか」と問われ「最悪の事態になった場合、私たちが責任を取ればいいというものではありません」と回答している。
しかし、首相はここで、責任を曖昧にしているのではなく「私たち(安倍政権)が責任を取れば済むというような話ではない」と述べているのだ。新型コロナ対策は国民の命や健康に直接影響する。それだけ重要なことであり、政府は全力で対応するという考えを表明しているのだ。もし、菅氏がこれを「責任を曖昧にしている」と述べるなら、批判したいがためか、そうではなかったら著しく日本語の理解力が欠けるということだろう。
記者会見中、何度も「後手に回った」などと安倍首相批判を口にした菅氏だが、外国人記者から「欧米と比べると日本の死亡者は少なく、日本の対応は悪くない。なぜ総理の対応が遅れたと判断するのか」と聞かれると、途端に口が重くなり、歯切れが悪くなっている。
菅氏の回答は「確かに人口に対する死者の数とかは他の国よりもかなり少ないということで、これはこの数字が正しいということを前提として、大変喜ばしいことだ。ただ一つだけ疑問なのは、このPCR検査が非常に他の国に比べて人口当たり少ないと言われており、その感染者の数とか、何人検査して何人が感染者であったとか、そういう形で未だにきちんと公表されていない。ですからどこまで感染者の数が、そういう比率において他の国より少なくなっているのか、そうでないのかは私にも政府の発表からは理解できません」などと意味不明なことを述べただけなのだ
「後手に回った」と言っていた手前、死亡者が少ないこととの整合性を問われると、回答に詰まるしかなかったのだろう。結局、菅元首相の「安倍批判をしたい」という馬脚が現れたのだ。
(terracePRESS編集部)