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2020.06.15

拉致問題でも安倍首相批判する青木氏の妄言

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・横田滋さんが先ごろ、亡くなられた。妻の早紀江さんとともに、めぐみさん救出に向けた活動を続けた滋さんだが、再会を果たす前に落命したことは、さぞ無念だったことだろう。

 

ところで、6月7日放送のTBS系「サンデーモーニング」では、ジャーナリストの青木理氏が、拉致問題について「(第2次安倍政権の)この7年を見ていると、とにかく圧力をかければいいんだという路線で、最近は無条件で話し合おうなんて言っているんだけど結果的に何も進まなかった。そろそろ日朝にしても日露にしてもひたすら米国に追随する姿勢にしても、安倍政権の外交は何だったんだろうかと総括する時期に入ってきている」とコメントした。

相変わらずの安倍批判、政権批判で、権力を批判さえすればジャーナリストだと勘違いしているのだろう。

 

北朝鮮への圧力、つまり制裁は、北朝鮮の核・ミサイル開発に対する国際社会の一致した行動だ。その国際社会の圧力を背景に米朝首脳会談、南北首脳会談が開かれ、いったんは融和の兆しが見えた。その状況の変化をとらえて安倍首相も無条件での協議を呼び掛けたのだ。

しかし、その融和の兆しも、制裁解除を求める北朝鮮側の強硬姿勢によって再び扉が閉まらざるを得なかったわけだ。

 

青木氏は「結果的に何も進まなかった」などと言っているが、安倍首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発と拉致問題という二つの難しい外交問題に対処しなければならなかったのだ。その結果、拉致問題が進まなかったのだ。青木氏はそんな事実にもあえて目を向けないのだろう。

 

ところで、横田滋さんが亡くなったことを受け、妻の早紀江さん、息子の拓也さんと哲也さんが9日、記者会見をした。早紀江さんは「(北朝鮮は)国柄が国柄なので、どうしてもなかなか解決には向かいません。本当に難しい問題だなと思わされております」と、当事者だけに拉致問題の難しさを嘆息されている。

 

一方、拓也さんは「私たち横田家のそばに長い間いた安倍総理には、本当に無念だとおっしゃっていただいています。私たちはこれからも安倍総理とともに解決を図っていきたいと思っています。国会においては、与党・野党の壁無く、もっと時間を割いて、具体的かつ迅速に解決のために行動して欲しいと思います。マスコミの皆さまにおかれましても、イデオロギーに関係なく、この問題を我が事として取り上げてほしいと思います」と訴えている。

 

また、哲也さんは「一番悪いのは北朝鮮ですが、問題が解決しないことに対して、ジャーナリストやメディアの方の中には、安倍総理は何をやっているんだ、というようなことをおっしゃる方もおられます。ここ2、3日の間、北朝鮮問題は一丁目一番地だというのに、何も動いていないじゃないか、というような発言をメディアで目にしましたが、安倍総理、安倍政権が問題なのではなく、40年以上何もしてこなかった政治家や、北朝鮮が拉致なんてするはずないでしょと言ってきたメディアがあったから、安倍総理、安倍政権がここまで苦しんでいるんです。安倍総理、安倍政権は動いてくださっています」などと発言している。

 

こうした当事者の声は、青木氏はじめ首相批判さえすればいいというジャーナリストには届かないのだろう。

(terracePRESS編集部)

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