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2019.06.21

《参院選・注目候補者》政治に必要なのは〝知名度〟ではなく「見識と行動力」

国政選挙で有権者が候補者を選ぶ際の評価軸とは何だろう。政策や思想に共鳴するということは重要な要素だろう。しかし、最も重要なのは国政の場で国会議員として能力を発揮できるか否かということだ。最悪なのは「知名度があるから選ぶ」ということだ。

 

参院選滋賀選挙区では、自民党の二之湯武史氏と、無所属で野党統一候補となる嘉田由紀子前知事が立候補する見込みだ。

 

二之湯氏は現在42歳で参議院議員を1期務めているから、36歳で初当選したことになる。予算委員会の理事や、憲法審査会幹事、参議院自民党副幹事長、国民を豊かにする資本主義研究会事務局長、アベノミクスを成功させる会事務局長などを務めており、まさに油が乗っている国会議員だ。

 

注目すべきなのが、自身が掲げている政策だ。「持続可能」「クリエイティブ」「包摂社会」「共感社会」「最適化社会」の5つのキーワードを掲げているのだが、もちろん、よくあるようなキーワードだけで「これが私の政策」というような厚顔な政治家ではない。

 

例えば、「包摂社会」というのは誰もが取り残されない社会のこと。その点について「本来、人間というのは、全員が全員生まれ持った能力や個性を持っている。しかし、せっかくの各々の能力や個性は、この工業社会の原理によって、ほとんどが標準化・画一化された教育や社会システムなどの決まった枠の中にあてはめられてしまう。そういう考え方の中で、社会的少数者といわれる方々はこれまで生きづらさを感じているのではないか?しかし、実はこうした方々は非常にクリエイティブな方が多い」と指摘した上で「すべての人が活躍できる社会を実現する。そんな社会は、誰一人取り残されない包摂的な社会と言える」などと主張している。

 

これは「包摂社会」の説明の一部だが、すべてのキーワードを詳細に説明しており、それを見れば、政策重視の政治家であることが分かる。

そして、その政策を実現するのは実行力であり、年齢が若いということもその実行力を形成する一因と言えるだろう。

もちろん、若ければいいということではない。しかし、行動力の裏付けになることは間違いない。

 

野党統一候補の嘉田氏は現在69歳だ。参院の任期を全うしたときは75歳になっている。今回は無所属の野党統一候補となるから、自由主義を否定する共産党も嘉田氏を推薦することになる。政界の渡り鳥として、知名度を武器にしているが、当選するためなら自由主義社会や民主主義社会を否定することも容認するのだろう。

 

「政策の見識と行動力」と「知名度」の対決になるのだろうが、有権者はどちらを選択することになるのだろう。

 

(terracePRESS編集部)

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